2009年08月28日
雨の生まれるところ
先日、仕事で八ヶ岳の辺りへ行ってきたのですが、その時宿泊したホテルの屋上から写真を撮りました。
ある日、昼間は天気が良かったのですが、仕事を終えて帰った頃には雲がどんどん湧いてきていました。
奥の方に積乱雲も見えますね。
山沿いから冷たい空気が降りてきます。地上にあった暖かい空気の下に冷たい空気がもぐってゆきますが、その時に上昇気流が発生して雲となり、やがて雨が降る…ということだったかな。
むかーし授業で習ったけど、今ではすっかり忘れてしまいました(^_^;)
以前、御在所岳の登山に行ったとき、雲が生まれる現場を見たことがあります。
稜線で、山の左手(陽が当たらない方)から冷たい空気が押し出されて、稜線を超えて右手から来る暖かい上昇気流とぶつかりました。その時、稜線のすぐ左から白い雲がふわふわと生まれ出してきたのです。例えは妙ですが、まるで綿菓子の機械にざらめを入れて回した時のように、それはあっという間に白い塊となって山を下ってゆくんです。
ほんとに手が届きそうな場所で、雲がどんどん生まれてゆくのを見たのは、あの時がはじめてでした。以来、雲を見るのもいっそう楽しくなったような気がします。
閑話休題^^;
ホテルの屋上からずっと空を眺めていたら、前方からどんどんと雲が湧いてきました。低い位置に底辺がある重そうな雲です。
雲の底辺が一定の高さで一本線を引いたように見えるのは、その場所から上と下とで空気の温度が違うからだそうです。というのは陶工からの受け売り。
雲の下、雨が降っているのが判りますか。写真の右端の部分が雲のはじっこの部分です。
こういう雲の端っこに立つと、ほんの数メートルのことで雨が降っていたり降ってなかったりしますね。馬の背を分ける、ということです。
その端っこがホテルの方に来ないかなぁと思っていたのですが、空気のせいか風向きか、これ以上この雲がこちらに来ることはありませんでした。
こういう景色を見ていると、自然に比べて人間は小さいと思うし、自然を自由にしようなんて思いあがった事なんだなぁって感じます。
感謝の気持ちを忘れてはいけませんね。忘れがちになっちゃうんですが^^;